絵本の選び方・読み聞かせの仕方など情報満載
おすすめ絵本・おもちゃ
今月のおすすめ絵本
しかけ絵本
最初に本に「しかけ」が登場したのは1306年、円形の動かすことができる手書きの占星術の本だったそうです。また、地理学、天文学や医学といった学問を視覚的にとらえ、複雑な計算を必要とする際に簡略化することを目的とした、大人のための学術書として制作されていました。
その後、絵本の中でもしかけが盛んに使われるようになってきたのが18世紀頃からです。
子どもは2歳くらいになると、手先が器用になり、好奇心も旺盛になるため、めくったり、引っ張ったりといった、自分で動かすしかけがある絵本に興味をもったりしますよね。
読み聞かせも、ときには親子で遊び感覚で楽しむことを取り入れると、また新鮮な読み聞かせの時間になることでしょう。
赤ちゃんの場合は、パパやママがめくったり、動かしてあげてみてください。
また、手紙やカード、パズルなどが入っている豪華なしかけ絵本もありますので、大きくなってきたら、自分で手紙やカードを読んでみるのも楽しいですね。
たまごのえほん
出版社 : 童心社
著者 : いしかわ こうじ
定価 : 1,100円
対象年齢: 0歳~
「たまごのえほん」
色んな大きさや色、模様のタマゴから可愛い動物の赤ちゃんたちが生まれるお話です。
タマゴが三方向へ少しずつ割れるようなしかけになっているので、「次は何の赤ちゃんが生まれるかな?」と楽しみながら読むことができます。
また、赤ちゃんの産声やタマゴから出てくる様子などもそれぞれ違って可愛いですよ。文字数も少ないので、文字を覚えたてのお子さまにもおすすめの一冊です。
きょうのおやつは
出版社 : 福音館書店
著者 : わたなべ ちなつ
定価 : 1,650円
対象年齢: 5歳~
「きょうのおやつは」
ボウルに卵を割って小麦粉、牛乳を入れてフライパンで焼いて…。ホットケーキを一から作る様子が絵本になっています。鏡のように反射して光る紙で作られているので、90度に立てて読むと立体的に見え、今まさにホットケーキを作っているかのような臨場感を味わうことができますよ。
さあ、ホットケーキが焼けたらお皿に並べて紅茶を入れて「いただきまーす!」。絵本を通しておやつ時間の楽しさを教えてくれる一冊です。
ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス
出版社 : 文化出版局
著者 : ジャネット&アラン・アルバーグ
定価 : 1,980円
対象年齢: 5歳~
「ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス」
クリスマスイブの日、1人の郵便屋さんが色んなお客さんに郵便を届けに行くお話です。
そして何と!その郵便屋さんが届けた郵便物を実際に受け取り、読むことができます。その中身もミニ絵本やスゴロク、パズルなど遊び心が満載!お話だけではなく、お手紙をもらうという素敵な疑似体験ができますよ。
温かみのある優しいイラストで、ページのひとつひとつをじっくり楽しみながら読める一冊になっています。
今月の木のおもちゃ
メタルフォン
ドイツの老舗打楽器メーカー SONOR社のメタルフォンNG10とNG30をご紹介させて頂きます。
創業130年を超えるドイツのゾノア社は、1875年に創設された世界的にも有名な打楽器メーカーです。非常に高いレベルの製造技術は、世界中から讃辞を浴びています。
このメタルフォンの美しい音の秘密は、鍵盤を外して裏側を見てみると、鍵盤1枚1枚を少しずつ削って調律してあるのがわかります。たたいてみると、耳障りな音がしない正確でシャープな音階と、その澄んだ音色は、子どもばかりか大人の心も捉えてはなしません。
このメタルフォンは子ども用のおもちゃとして、ゾノア社が製造しているシリーズですが、音階も正しく、完全な楽器です。
「子どもがその人生の最初に出会う楽器は、最も美しい音色と正確な音程のものでなければならない」をモットーとするゾノア社の作った本物の子ども用鉄琴なのです。
半音鍵盤が2枚(タイプによって異なります)付属していますので、ト長調・ヘ長調の曲が演奏でき、ド(C)とファ(F)を外してペンタトニック[レ(D)・ミ(E)・ソ(G)・ラ(A)・シ(H)の五音音階]で日本の童謡の殆どが演奏できるなど、大人でも十分楽しめる本格派です。
幼い子どもにはもちろん、小学生になってからも音楽発表会などの練習に役立ちます。
メタルフォン 付属鍵盤について
メタルフォン各種は付属の半音鍵盤を入れ替えることで、ト長調やヘ長調の曲が演奏できます(基本はハ長調)。はじめからファとシ(FとH)を外してペンタトニック=5音階にすると、日本の童謡などこの音階で作曲されている曲が演奏しやすくなります。