絵本の選び方・読み聞かせの仕方など情報満載
おもちゃ選びのポイント
子どもの思考力を支える
2本の柱「言語能力」と
「あそび能力」
「日本の子どもたちの学力は以前に比べ低下している」これは、国際学力調査(PISA)により発表された事実です。
中央教育審議会は、指導要領の改定をして、全教科で「言語力」を育成し、「思考力」の向上を目指す方針を打ち出したことが、新聞紙上で発表されました。
子どもの思考力を支えるものは、「言語能力」と「あそび能力」であると言われています。
一つ目の言語能力を獲得するには、良い絵本を読んでもらう事に尽きます。
もうひとつは、あそび能力です。子どもは、あそびの中で実際的思考力、具体的思考力、直感的思考力を育てると言われています。
一方で、現代の子どもたちは「あそび能力」の低下が原因で、「長く遊べない」、「集中力がない」、「おもちゃを大切にしない」と言われています。でも、本当にそうなのでしょうか?
そんなことはないと思います。
本当に良いおもちゃに出会うと、どんな子でも集中して長く遊びます。
昔の子も現代の子も同じなのです。
では、なにが違うのでしょうか。違うとすれば、子どもを取り巻く遊びの環境が変わったのだと思います。
たしかに、おもちゃ屋さんに行くと、「光る」、「鳴る」、「動く」おもちゃばかりです。しかし、おもちゃ自体が動いて、鳴って、光ってしまったら、子供はただ、「じーっと」見ているだけになってしまいます。
たとえば電車のおもちゃ。電池で光り、勝手に走って、物によっては「ガタンゴトン」なんて音もします。子どもは「じーっと」見ているだけ・・・ これではすぐに飽きてしまって当然でしょう。
子どもは「遊び」を全部取り上げられてしまったのです。
本来遊びとは、動かないから「自分で動かす」、鳴らないから「口でしゃべる」、光らないから「想像する」、こういうものです。これこそが子どもにとって、おもしろい遊びなのです。
「自分が運転手になったつもり」で、「しゅっぱーつ」と言いながら、「自分の手で電車を走らす」。
どうです?
楽しくなってきませんか?
おもちゃ自体が動くのではなく、子ども自身が遊びに関われるおもちゃを是非選んであげて下さい。
子どもは必ず集中し、長く遊び、心を動かし、達成感を味わうことでしょう。
おもちゃを選ぶポイント
- 1電池のないおもちゃを選びましょう。
- 2材質・・・なるべく自然素材(木、布)を選びましょう。
- 3機能・・・子どもの遊びの質を高める大きさ、形であること。
- 4デザイン・・・いつも見ているおもちゃから自然とデザイン感覚が 身につくような美しいデザインであること。
- 5仕上げ・・・すみずみまで丁寧に仕上げられていること。
具体的な例
木のおしゃぶり
(生後 2,3ヶ月~)
スイスNAEF社
赤ちゃんが初めて出会うおもちゃです。
以前、スイスから持ち帰ったネフ社のおしゃぶりを、赤ちゃんばかりの保育園で試しに使ってもらったことがありました。
一週間後に、園長先生から「あのおしゃぶりはすごいですね! あれを持たせると長く遊び、他のゴムやプラスチックのものを持たなくなりましたよ」という声を聞きました。
生まれたばかりの赤ちゃんは、自然物とゴムや石油化学製品の違いがわかり、自然物のやさしさを好むのです。
「木のおしゃぶり・がらがら」の仲間たち
ベビーボール
(生後 2,3ヵ月~)
上のひもの長さが調節できますので、寝ている赤ちゃんの手の届く高さに吊ってください。ふれると玉がぶつかりあって素朴な木の音がやさしく響きます。
ベビーボール さわる、つかむ、もつ、はなす、なめたり、さわったりして感触の神経が発達していきます。
以前、知人のお子さんの誕生にプレゼントしたところ、3か月くらいからのお気に入りで2才すぎるまでいつも手離さず大変感謝されました。
ベビーボール
リングリィリング
(生後 2,3ヶ月~)
リングリィリング軽いので最初のおもちゃに最適です。 舐めたり、噛んだり、握ったり、振って音を楽しんだり、色もきれいで初めて出会うおもちゃとして必要要素はすべて兼ね備えています。
リングリィリング
ドリオ(生後 4,5ヶ月~)
ティキ(生後 4,5ヶ月~)
少し重さがありますので、少し筋力がついた4、5ヶ月頃から遊べます。玉を口に入れようと引っ張り指先も使います。 昨年末に、皇室のテレビ報道の中で秋篠宮悠仁様がお持ちになっている画面があり、各種掲示版で「あれは何?」、「どこで売っているの?」と話題になり、あっと言う間に品切れになりました。ネフ社は木の乾燥に時間をかけて生産を行いますので、日本で急に売り切れても補充がきかず、何ヶ月も品切れ状態になりました。しかし、現在の状況は安定してきています。
ドリオ
ティキ
木の自動車(1歳~)
ドイツKELLER社
四人のりバス PKW(ペーカーベー)を初めて見たときは、本当に感動しました。
デザインが良く、材質は堅牢なドイツのブナ材で、まるで子どもの手に吸いつくような握り心地で、ひっくり返しても底の裏側まで丁寧に仕上げてあり、ここまで子どものことを考えたおもちゃが日本にあるだろうか?と感じたものです。同じドイツの老舗ケラー社の4人のりバスも、日本では1984年より紹介されています。
木の自動車の仲間たち
PKW(ペーカーベー)赤
4人のりバス
ポストBOX
スウェーデンMICKI社
形の認識の遊びで、中の積木をバラバラと出して、同じ形の穴に落とします。どの子も丸が最初に見つかるでしょう。丸→四角→三角の順番に進みます。形がわかった子どもは喜んで同じ形を探そうとします。つまり、この中には同じ形のものが最低2個以上入っていないとこの遊びは成り立たないのです。
遊びの意味を理解しないで造られた類似品が多くあり、サービスのために六角形や星形などの種類を増M ポストボックスやしたために、各1個ずつしか入ってないものを多くみかけます。これでは子どもは楽しめません。子どもが集中して遊ぶのには理由があるのです。
ポストBOX
たたくおもちゃ
子どもがスプーンで机をかちゃかちゃとたたくようになったら、それを止めさせるだけでなく、たたくおもちゃを与えてあげましょう。手や腕が発達してきて動かしたいのに、コントロールのきかない状態なのです。その発達の本能を充分に満たしてあげるために、ひたすら存分にたたけるハンマートーイや、動きを楽しむノックアウトボールを与えてあげて下さい。肩が動き、肘が動き、最後に手首を動かせるように発達していきます。
「たたくおもちゃ」の仲間たち
スウェーデンMICKI社
ノックアウトボール
スウェーデンMICKI社
Jハンマートーイ
フィンランドJUSSILA社
お人形遊び
人形遊びは、子どもの成長の中で、特に感情発達のために大切な役割を果たします。人形をかわいがり大切に思う気持ちは、自分自身や他の人を大切に思う気持ちを育てます。そのためには、いつもニッコリを笑っている人形ではなく、無表情のものが良いでしょう。子どもは、自分が悲しいときには悲しい顔を想像し、嬉しいときには嬉しい顔を想像して遊びます。
30年前、我が家の娘のところにサンタクロースが持ってきて以来、ずーっと娘の話し相手であり、一番心の許せる友達でした。娘が小学校に入学すると、勉強机の上にいつも座っていました。中学生になると、ピアノの上に座っていました。その娘にも女の子が産まれ、昨年ちょうどよい年齢になったからと、その人形を持ち帰りました。当時も、普通のお人形の3倍くらいの値段でしたが、手が取れたり、首が取れたりする度に、新しい人形を買うこともなく、一人の人形と長く心を通わすことができ、遊びの思い出だけでなく、生活の思い出までこもった人形が、今度は孫の友達になってくれています。
「人形・世話遊び」の仲間たち
人形マフィン中
ドイツGotz社
抱き心地がすばらしく、2~5歳の世話遊びに最適です
ジルケ人形小 女の子
ドイツKOESEN社
ジルケ人形小 男の子
ドイツKOESEN社
長く子どもの話し相手になってくれるように丈夫に造られていて、汚れたら手洗いもしくは、洗濯機でネット洗いもできます。
メタルフォン(鉄琴)3歳~
叩いてみると美しい音色と正確な音程に驚きます。チューナーで計ってみても正確無比です。それもそのはず、鍵盤の裏をみてみると一枚一枚ドリルで削って調律してあります。「子どもが人生で初めて出会う楽器だからこそ正確で美しい音色でなければならない。」と、ドイツの楽器メーカーSONOR社が制作しています。「子どものおもちゃだからこの程度で」とブリキに色をつけたような鉄琴ではなく「本物の楽器」を与えることで、音に対する美的感覚が育ちます。
メタルフォンNG10
二段メタルフォンNG30
小さな大工さん(3歳~)
ドイツ Dusyma社
さまざまな形の木の色板を、釘とハンマーでコルクボードに打ち付けていく遊びです。コルクボードですので、指で押しても釘は入り込みますが、わざわざ木のハンマーで打たせるところがおもしろいですね。大抵の子どもはとりこになってしまいます。
色板は分割がキチッとしていて数学的な思考も育ちます。造形的な面と機能的な面を併せ持ったすぐれた玩具です。
小さな大工さん
リグノつみ木
リグノつみ木 ネフ社の代表作ともいえる積み木「リグノです」。
5cm角の立方体に穴が開いており、立方体と円柱の2つのパーツで1つの立方体を形成しています。
この積み木のすばらしいところは、縦に積んでいく中で円柱を使うことによって、横のつながりを想像できるという点です。横につながりを持たすためには、当然、縦の高さを合わせなければつなげませんが、初めての子どもはこれができません。子どもは、遊びの中で「数と量の概念」を学ぶことができるのです。
縦の創造に横の創造を加えることにより空間把握能力も養われます。
リグノつみ木
木のパズル
ジョージラック
世界一美しいと言われるジョージラックのパズルです。 木工技術者のジョージ・ラック氏とイラストレーターの妻ケイさん御夫婦が自分の子どもに遊ばせようと作りはじめた木製パズルが評判になり、1975年にイギリスで会社が設立されました。 ピース1つ1つを見てみても、色・形ともに美しく仕上げられており、世界一美しいと言われているのにもうなずけます。 現在、最終製造は中国で行われていますが、原材料の塗料はドイツ及びイギリス製、合板はヨーロッパ製で、世界一厳しいと言われる安全基準であるCEマーク(EU加盟国全ての安全基準を満たしていると機関が認証したことを示すマーク)が付けられておりますので、安心して子どもに与えられます。デザインの美しさと仕上げの美しさは感動的で、数々の賞を受賞しています。 ・イギリスのグッドトイ賞受賞 ・おもちゃライブラリー推薦玩具金賞受賞 ・ヨーロッパの安全性基準(CE)取得 このパズルで遊ぶ子ども達は、自分で考え、自分でできる喜びを味わい、少し難しい事にチャレンジし、「できた!!」という達成感を味わいます。そして遊びの中で集中力・観察力・思考力・想像力を養います。
ジョージラックのおもちゃ
アニマルアルファベット
2重パズル アフリカ
2重パズル ミニバン
2重パズル にわとり