絵本の選び方・読み聞かせの仕方など情報満載
おすすめ絵本・おもちゃ
今月のおすすめ絵本
今月は、「平和」のありがたさを考え、「戦争」というものの理解を深める、絵本を通して身近に感じ、ちょっと考えてみる…
2020年、戦後75周年の節目にぜひ子どもたちに伝えたい「戦争」と「平和」の絵本をご紹介させて頂きます。
へいわってどんなこと?
出版社 : 童心社
著者 : 浜田 桂子
定価 : 1,650円
対象年齢: 小学校低学年~
「へいわってどんなこと?」」
「あやちゃんのうまれたひ」など ユーモアあふれるやさしいまなざしで子どもを描き、子育て世代にエールを送られてきた浜田桂子さん。たくさんのお母さん方に支持されていますが、そんな浜田さんの新作『へいわって どんなこと?』ができました。
今こそ親子で考えたい、へいわって、しあわせって、どんなことだろう?
平和とは“戦争してない状態”をいうのでしょうか?そうとは言い切れない。じゃ何だろう?と考えたとき、「いのち」だと。「いのち」が大切にされていなければ、平和って言えないんじゃないか。それは「産むこと」「生まれること」やいのちあるがままの子どもの姿を描こうとした浜田桂子さん絵本のベースとまったく同じだな、と思われたそうです。
へいわってどんなこと? いろいろな視点から平和を考えます。
日本の絵本作家が中国と韓国に呼びかけ、三か国12人の絵本作家の協力で実現した平和を訴える絵本シリーズ第一作。
ちいちゃんのかげおくり
出版社 : あかね書房
著者 : あまん きみこ
定価 : 1,430円
対象年齢: 小学校低学年~
「ちいちゃんのかげおくり」
第2次世界大戦の悲惨さを描く物語。ちいちゃん一家をとりまく戦争が、やさしく悲しく描かれます。
体の弱いお父さんが戦争に行き、家族3人の暮らしが始まったある夏のこと、ちいちゃん一家は空襲に出会います。
空襲で焼け出されたちいちゃんは逃げている途中、一人ぼっちに。空腹に絶え、生きながらえようとする姿は、多くの戦争孤児たちの姿そのものでした。
家族4人のかげおくりが、胸に深く焼きつきます。
小学3年生の教科書に掲載されいる作品。戦争がどんなものなのか、親子で話し合うきっかけになるでしょう。
かわいそうなぞう
出版社 : 金の星社
著者 : つちや ゆきお
定価 : 1,210円
対象年齢: 6歳~
「かわいそうなぞう」
戦争中、上野動物園で三頭のゾウが殺されました。これは本当にあった悲しいお話です。毎年終戦記念日に評論家の秋山ちえ子さんが平和への願いをこめてラジオで朗読し、テレビでも紹介された名作。
戦争のために死んでいかなければならなかった動物たちの哀しみ、そして死なせなければならなかった飼育員さんたちの苦しみが、文章を通して痛いほど伝わってきます。
戦争を知らない世代が増えた今こそ、読み継いでいきたいお話です。
今月の木のおもちゃ
ドイツの老舗打楽器メーカー SONOR社のメタルフォンNG10とNG30をご紹介させて頂きます。
創業130年を超えるドイツのゾノア社は、1875年に創設された世界的にも有名な打楽器メーカーです。非常に高いレベルの製造技術は、世界中から讃辞を浴びています。
このメタルフォンの美しい音の秘密は、鍵盤を外して裏側を見てみると、鍵盤1枚1枚を少しずつ削って調律してあるのがわかります。たたいてみると、耳障りな音がしない正確でシャープな音階と、その澄んだ音色は、子どもばかりか大人の心も捉えてはなしません。
このメタルフォンは子ども用のおもちゃとして、ゾノア社が製造しているシリーズですが、音階も正しく、完全な楽器です。
「子どもがその人生の最初に出会う楽器は、最も美しい音色と正確な音程のものでなければならない」をモットーとするゾノア社の作った本物の子ども用鉄琴なのです。
半音鍵盤が2枚(タイプによって異なります)付属していますので、ト長調・ヘ長調の曲が演奏でき、ド(C)とファ(F)を外してペンタトニック[レ(D)・ミ(E)・ソ(G)・ラ(A)・シ(H)の五音音階]で日本の童謡の殆どが演奏できるなど、大人でも十分楽しめる本格派です。
幼い子どもにはもちろん、小学生になってからも音楽発表会などの練習に役立ちます。
メタルフォンNG10
メーカー : SONOR/ゾノア
生産国 : ドイツ
定価 : 9,020円
対象年齢: 1歳~
メタルフォン 付属鍵盤について
メタルフォン各種は付属の半音鍵盤を入れ替えることで、ト長調やヘ長調の曲が演奏できます(基本はハ長調)。はじめからファとシ(FとH)を外してペンタトニック=5音階にすると、日本の童謡などこの音階で作曲されている曲が演奏しやすくなります。