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おすすめ絵本・おもちゃ
今月のおすすめ絵本
子どもたちにとって、夏の思い出は、大きくなってからも記憶に残っているものだったりしますよね。それだけ、夏の体験は子どもたちにとって特別なもの。
そして、「夏がきたらこれ!」という、本が見つけられるのもまた幸せなことですよね。
今月は、オリンピックに因んだ絵本や、親子でわくわく楽しんで読める夏の絵本をご紹介させていただきます。
あついあつい
出版社 : 福音館書店
著者 : 垂石 眞子
定価 : 990円
対象年齢: 2歳~
「あついあつい」
夏は暑い!
「あついあつい」の言葉どおりです。強い陽ざしの中、日陰を探してペンギンは歩きます。
「ひかげだ ひかげだ」「ああすずしい」。
ところがそれは...?
黄色の見開きページいっぱいに暑さが伝わってきて、グレーの日陰がなんとも涼しそう。そして、動物たちの表情豊かなこと。
最後には子どもたちの大好きな海にたどり着くシーンは爽快感にあふれています。暑い夏にぴったりな絵本です。
トマトさん
出版社 : 福音館書店
著者 : 田中 清代
定価 : 990円
対象年齢: 3歳~
「トマトさん」
ある暑い夏の日。真っ赤なトマトさんは小川に泳ぎに行きたくなりました。
でも、体が重たいので転がることができません。
悲しくなったトマトさんは涙をぽろりと落とします。水の中に入った時のトマトさんの顔といったら!涼しそうやら、美味しそうやら...
やっぱり夏はトマトです。
おっきょちゃんとかっぱ
出版社 : 福音館書店
著者 : 長谷川 摂子
定価 : 990円
対象年齢: 4歳~
「おっきょちゃんとかっぱ」
突然、おっきょちゃんの前にかっぱが登場するので怖いのかな?と思うのですが、おっきょちゃんはちょっと考えるけど、川の中でのお祭りの誘いに浴衣に着替え、きゅうりをお土産に持って出かけます。
そんな、おきょっちゃんの思い切りのよさと、かっぱの子どもたちに馴染んで楽し気に遊ぶ姿がなんとも痛快で、子どもたちも共感することでしょう。
かっぱからもらったお餅を食べると水の外のことを全部わすれてしまい、果たして人間の世界に戻るには...?夏に楽しめる冒険物語と言えるでしょう。
ケロリンピック
出版社 : 福音館書店
著者 : 大原 悦子
定価 : 990円
対象年齢: 5歳~
「ケロリンピック」
ケロリンピックはカエルのオリンピック。4年に一度の退会です。
人間のオリンピックとはちょっと違います。
小枝を使った棒高跳びや、葉っぱを浮かべたボートレース、他にも愉快な競技が目白押しです。
大会の最後を飾るのは、水泳競技の25ケロメートル自由形。100匹のカエルたちが池の端にずらりと並び、一斉に勝負に臨みます。全ページ、カエルで埋め尽くされた、カエルづくしの1冊です。
ぜひ隅々までお楽しみください。
今月の木のおもちゃ
NHKのピタゴラスイッチでご覧いただこともあると思いますが、想像力をはたらかせ、玉の道を考えながら組み立てる遊びがスカリーノです。
スカリーノは溝が切られたレールの上を玉が転がっていくおもちゃです。組み合わせは無限で好きな方向・組み合わせを考えながら積木のように積んでいきます。
子どもは、積み木の組み立て方と玉の落とし方を試行錯誤し、玉が最後まで転がったときには達成感を味わうことでしょう。
お子さまが3歳になったらおススメですが、とはいっても3歳です。玉の道は一人では組み立てられません。
でも、3歳になると玉を落として転がるのを見るのは大好きになります。まさにツボにハマったみたいに何度も何度も玉を落として楽しむことでしょう。
ですので、この時期にスカリーノを与えるポイントは、お父さん、お母さんが玉の道を最初から最後まで作ってあげることがポイントとなります。
ですが、安心してください。
お父さん、お母さんが一緒になって作り、組み立て、玉を転がし、たっぷり積み木で遊ぶ経験をつんだ子どもたちは、4~5歳ぐらいから玉の道を自分で組み立てはじめます。自分で作る玉の道の積み木は、じっくり取り組む粘り強さや忍耐力、穴と穴をぴったり合わせて作り出す手先の器用さ、集中力を育ててくれます。
スカリーノが子どもたちに愛され続ける理由は、玉を転がすという快感と難しい玉の道を論理的に考えて組み立てる。失敗し繰り返し考えて成功する喜び、最後には達成感を味わう、まさに遊びの王道をいく玩具です。
小学生になっても十分に楽しめるので、兄弟、姉妹でも遊べるところもよいですね。
お子さまやお孫さまのお誕生日やお祝いのプレゼンとをお考えの際は、ぜひ、おススメしたい玩具です。